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大好きな人のために [思い出]

すべての人を好きになれるほど、私の心は広くないから。

私のことを嫌いな人だってたくさんいるだろうけど。
私も嫌いな人、苦手な人がけっこういるけど。

その人のことを好きな人がいたら、
その人の好きなところを見つけてくれる人がいたら、
少しだけ見る目が変わるかもしれない。
好きにはなれなくても、ちょっと見直したりできるかもしれない。

私が大好きな人はできるだけたくさんの人に好かれてほしい。
だから私はあの人の好きなところをたくさん、たくさん見つけようと思うのです。


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はじめて死を恐れたとき [思い出]

母方の祖父が逝ったは私が2歳の時、何も憶えていない。
父方の祖父は4歳の時、焼き場で最後の顔を見たことだけは憶えている。
だけど、悲しみは思い出せない。「死」が何かわかっていなかったからだと思う。

その人に会ったのは一度だけ、父方の祖母家で。
祖母の実家の親戚の人と後にきいた気がする。
確か私は5歳か6歳かでどんな会話を交わしたのかまったく憶えていない。
しばらくして、真っ白なワンピースが届いた。
一度だけ会った私の見た目だけで作られたその服は
私の体には合わず、母がスカートに直してかろうじて着ることができた。
私はワンピースのままで着たかったから、とても残念だった。

それからしばらくして、祖母の家で一人留守番をしていた時に、黒電話がなった。
祖母がいないことを知った電話の主は「ワンピースのお姉さん」のお母さんで
「○○が死んだってつたえてくれる?」とふるえる声で言った。

ワンピースのお姉さんは難しい病気で、死が迫っていることはわかっていたらしい。
本人が知っていたかどうかは私は知らない。
病弱ながら趣味の洋裁が大好きで、いつも何かを作っていたそうだ。

「死んだ」ということばに私はただただショックを受けた。
悲しいわけでも、辛いわけでもなかった。
ただ「死んだ」ということばの音がずっと私の中で反復していた。

それが私がはじめて「死」を恐れた瞬間だったのかもしれない。
「死」が何かはきっと今もわかっていない。

ワンピースのお姉さんに「ありがとう」といえないままだったことを
なぜか今日ふと思い出した。

あのワンピースだった真っ白なスカートはまだ実家に残っているだろうか。


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遠距離恋愛 [思い出]

「遠距離になるなら別れる」と言われたことがあります。
結果として遠距離になることはなく、別れることもなかったのですが
そのときは、「ひどい!」と憤慨したものです。

遠距離恋愛は向いてる人と向いていない人がいると思います。
相手のことをある程度ほおっておくことができる人、
ある程度ほおっておかれても大丈夫な人同士で、
でも、たまに会ったときにちゃんとお互いの大切さを確認できる人たちが「向いている人」。
「向いている人」が上手くいくかどうかは、また別問題だとは思いますけど、
向いていない人にとってはさらにハードルが高い。

私と彼は明らかに向いていない人たちなので、
「遠距離になるなら別れる」はある意味正しい方法だったのかもしれません。
でも、私としては「だから遠距離にならないようにしてほしい。」という気持ちがあったのだと
信じたいのですけれど。


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思い出 [思い出]

同じ時間を過ごしていても、
同じ気持ちでいられるわけではないから。
同じ時間を過ごした記憶を持っていてくれるだけでいい。
持っていてくれると私が信じられるだけでいい。
そう思える人が私にはどれくらいいるのだろう。

今この瞬間に一人でいることが
例えようもないほどにさみしいと思う私は
この気持ちがすでに過去のものだとわかっているけれど。


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一度だけ会った人のことⅡ [思い出]

今年は戦後60年ですね。
戦後生まれで、戦争を身近に感じたこともなく現代日本に生きている私は
今後日本が戦争をするかもしれないとは少しも思っていません。
けれど、他の国の方から見れば、日本は軍事力を持った
戦争をする能力のある危険な国に見えるかもしれないとも思います。
戦争などありえないということは簡単だけれど、
戦争をしない努力を忘れてはいけないとあらためて自分に戒めたいと思います。
それは、人間は戦争を起こそうと望んで突き進んでいくわけではないはずだと
信じたいからでもあります。

ちょうど十年前の夏、高校生だった私はクラブ活動で地区のイベントに参加していました。
朝、その会場の前で友達と待ち合わせをしていたときに
一人の男性が「今日は何かあるんですか?」と私たちに話しかけてきました。
はっきりとはおぼえていませんが、50代くらいに見えたと思います。

その方はその年が戦後50年にあたるから、慰霊のために
東京から広島の平和公園まで自転車で旅をされている途中とのことでした。
特に戦争に対する思いや考えを話したわけではないのですが、
そうした行動を起こす人がいることに私は感銘を受けました。

声高に主張することが大事なときもあるけれど、それだけではなくて
個人として、おそらく自分自身のためにも何かをしようと思われたのではないかなと思います。

その方に出会ったことはずっと忘れていたのですが、
今年戦後60年を迎えて、ふと思い出しました。
きっと今年もその方なりの祈りをささげておられることでしょう。
お元気であってほしいなと思いました。


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四葉のクローバー [思い出]

まだ小学校に入る前。
「四葉のクローバーを見つけるとしあわせになれる」という話を聞いて一生懸命探しました。
「しあわせ」が何かもわかっていないのに。

田舎に暮らしていたおかげで、シロツメクサは近所の空き地にいっぱいありました。
こどものころはとっても運が良かった私はたいして苦労せず、
四葉のクローバーを見つけることができました。
嬉しくて、いろんな人に自慢しました。
大人は「良かったね。」、お友達は「いいなぁ。」と私の優越感を満たしてくれました。

それから一週間ほど会う人毎に見せて回っていたある時、
「はらり」と一枚葉っぱが落ちて三葉のクローバーになってしまいました。

しあわせはそれをなくしたときに気づくもの。


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